入れ歯・義歯
入れ歯の種類(部分入れ歯・総入れ歯)
入れ歯には、大きく分けて2つの種類があります。ひとつは「総入れ歯」、もうひとつは「部分入れ歯」です。
総入れ歯
上下顎、あるいは上顎・下顎、どちらかの歯が1本も残っていない場合に総入れ歯を使います。総入れ歯は、歯茎の上に入れ歯を乗せて支える構造です。
粘膜の厚さ、顎骨の状態、舌の大きさ、唇の形、顔の大きさなどは一人ひとり異なります。そのため、人工歯の位置、嚙み合わせ、入れ歯の形状などを細かく確認したうえで、お一人お一人にあった最適なものを使用する必要があります。
粘膜の厚さ、顎骨の状態、舌の大きさ、唇の形、顔の大きさなどは一人ひとり異なります。そのため、人工歯の位置、嚙み合わせ、入れ歯の形状などを細かく確認したうえで、お一人お一人にあった最適なものを使用する必要があります。
部分入れ歯
歯が1本でも残っている場合に使用されるのが「部分入れ歯」です。金属のバネ(クラスプ)や入れ歯の沈み込みを防ぐ装置(「レスト」とよばれるパーツ)を残っている歯(残存歯)にひっかけ、それを軸として入れ歯を支えます。
残っている歯が多い場合は、さまざまな種類の部分入れ歯を使うことが可能です。残っている歯がこれからも維持できるよう、それぞれのメリット・デメリットを確認したうえで自分に合ったものを選びます。
残っている歯が多い場合は、さまざまな種類の部分入れ歯を使うことが可能です。残っている歯がこれからも維持できるよう、それぞれのメリット・デメリットを確認したうえで自分に合ったものを選びます。
入れ歯のメリット・デメリット
メリット
- 手術が必要ない
- 治療期間が比較的短く、通院回数も少ない
- 基本的には保険適用のため安価
デメリット
- 耐用年数は約5~6年と、ブリッジやインプラントに比べてやや短い
- 定期的な調整が必要で安定性に欠ける
- 噛む力が天然歯に比べてやや劣る
- 他の歯への影響がある
- 口内に異物感を覚える
入れ歯のお手入れ方法・注意点
毎食後のお手入れ
- 1.洗面器などに水を張る
- 落として破損したり排水口に流したりするのを防ぎます。
- 2.入れ歯を外して流水下で清掃
- 小さな入れ歯でも、必ず外してから手の平に乗せて洗面器の上で磨くようにします。義歯用歯ブラシを使用し、力を入れすぎないように丁寧に磨いてください。歯肉に接する内面を磨きすぎると、隙間ができてしまうため気を付けましょう。
就寝前のお手入れ
- 1.ブラシを用いて流水下で清掃します
- 2.ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します
- 洗浄剤を使用することで、ブラシだけでは落としきれない汚れや菌も除去可能です。1日に1回は、義歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。その際、入れ歯の変形の原因になるため「熱湯」は厳禁です。
- 3.義歯用ブラシで、浮き上がった汚れと義歯洗浄剤を洗い流します
- 小さな入れ歯でも、必ず外してから手の平に乗せて洗面器の上で磨くようにします。義歯用歯ブラシを使用し、力を入れすぎないように丁寧に磨いてください。歯肉に接する内面を磨きすぎると、隙間ができてしまうため気を付けましょう。